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ミネルヴァベリタスでは、リスクマネジメントに関する各種セミナーを開催しております。 直近のセミナー情報をご案内致します。

【シンポジウム】国際イベントにおけるリスクと危機管理について考える

開催日

2018年6月7日(木)

開催時間

13:00-14:30

開催場所

インテックス大阪 セミナー会場3

定員

100名

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書籍紹介

ミネルヴァベリタスのコンサルタントが執筆協力した書籍をご紹介いたします。

“今”からできる!日常防災

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企業情報

ミネルヴァベリタスロゴ ミネルヴァベリタス株式会社

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〒541-0053
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本町原田ビル2F
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レジリエンス認証 認証・登録番号0000007 お問い合わせはこちら
採用情報

お客様事例:株式会社マスコール

株式会社マスコール境順子社長

株式会社マスコールロゴマーク
お客様情報
商号 株式会社マスコール
資本金 30百万円
従業員 27人
事業内容 高圧ガスの製造販売ならびに溶接溶断機器の販売
支援内容 ISO 9001認証取得コンサルティング

2014年に国際規格であるISO 9001(品質マネジメントシステム:QMS)認証を取得されたマスコール様。競合の多い高圧ガス業界で、「安全・安心」を目に見える形で製造プロセスに浸透させつつあります。認証取得までの取り組みやISO認証取得の効果について、境順子社長にお聞きしました。

今まで以上に“品質”や“安全性”を問われる時代

当社は工業用ガスから医療用ガスまで、業務用高圧ガスを幅広く取り扱っています。ニッチな市場ながら、大阪府下には競合他社が140社以上もひしめいており、最近は企業の統廃合が進み、顧客からは今まで以上に“品質”や“安全性”を問われる時代が来ています。

高圧ガスは危険物に該当するため、高圧ガス保安法によって規制されています。しかし、社長に就任して以来、“法を順守する取り組みだけで、お客様が求める「安全・安心」に応えられるのか”という疑問をずっと抱いていました。例えば、ガスボンベの設置場所一つをとっても、法律上は問題がなくても、その設置場所で果たして顧客に高い利便性や安全性を提供できるのか…。社内でも意見が割れるほど「安全・安心」の基準があいまいだったんです。「法の順守だけに止まらない安全・安心に関するものさしがあれば…」という、そんな思いが頭の中にあったとき、大阪産業創造館主催のリスクマネジメントのセミナーでミネルヴァベリタス社と出会いました。

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リスクマネジメントの取り組みの一環としての“品質管理”

当初、ISO認証を取得することは、まったく視野にありませんでした。しかし、会社としてのリスクマネジメントを考えれば考えるほど、まずは「安全・安心」の観点から、高圧ガス製造販売そのものの“品質”を標準化する必要があることに気付きました。そこで、リスクマネジメントの取り組みの一環としてQMSを構築し、ISO認証を取得しようと決めました。

高圧ガスの世界は職人の世界に似たところがあります。ガスボンベを転がす手技や作業スピードなど、長年の経験と技術が必要とされる部分が多く、ベテラン社員であるほど「自分の背中を見て盗め」という傾向が強くあります。しかし、その技術を誰もが理解出来るように可視化し、社員であれば誰でも使えるようにしなければ作業する人によって品質ムラが出てしまう。これでは会社として“「安全・安心」で高品質なサービスを提供し続けることができない”というのが、当社の抱えていた課題でした。

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個人の優れた技術を会社全体のものに

ミネルヴァべリタス社のコンサルティングを受けながら、ISO認証取得に向けてプロジェクトチームを作り、まずは国際規格の要求事項に沿って問題点を洗い出しました。受注方法一つをとっても課題や改善点はあるものです。それまでは担当者によって受注のやり方が違い、事務手続きも共有化できていませんでした。そのため、重複作業や受注漏れのリスクが常にありましたが、QMSの構築過程で業務を整理しルールを決めていくことで、どの担当者が作業しても適切な受注処理を行える仕組みが整いました。

また、何より効果的だったのは、安全に関する技術の共有化ができたことです。例えば、ガスボンベの運搬技術はベテラン社員によって“我流のやり方”があり、それぞれ異なっていましたが、業務手順を見直す中でお互いがその技術を共有し、良い部分は取り入れ、危険性のある部分は取り除くことによって、「安全」に関する社内標準のものさしが出来上がりました。

ISO認証取得後は、これらの技術を若手社員に継承するため、ベテラン社員を審査員とする技術試験制度もスタートし、QMSをブラッシュアップするなかで、長年の問題点であった「自分の背中を見て盗め」の部分を教育システムに組み込むことができました。こうした教育システムの整備は、今後の新卒採用にも役立つと思いますし、更なる技術レベルの標準化にもつながっていくものと考えています。

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ISOに業務を合わせるのではなく、現状の業務にISOを当てはめる

境順子社長

「ISOの導入には手間と労力がかかる」というイメージがあるかもしれませんが、今回のミネルヴァべリタス社のコンサルティングを受けることで、経営者として「助かった」と思ったのは、ISOに合わせて業務をガラリと変えるのではなく、いまある業務をISOの要求事項に当てはめる形で当社独自のQMSを構築してくれた点です。おかげで、現場のやり方を尊重しながらISOを会社に取り入れることができました。専門用語ではなく、社員にも分かる言葉を使いながら現場で直接やりとりしてくれた点も、社員の納得感を高めてくれました。

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社員の姿勢が徐々に変化。リスクマネジメントのスタートラインに

ISO認証を取得して以来、社員の仕事に対する姿勢が徐々に変わりつつあります。品質向上について率先して意見を出すことができなかった社員たちが、自ら業務上の課題を見つけて改善ポイントを挙げてくれるようになりました。現在、月一回のペースで品質会議を開いていますが、社員たちが“どうしたら品質事故を回避しながら精度が高く効率的な業務が行えるか”を具体的に話し合っています。そうした問題意識が社員に芽生えてきたことが、ISO認証取得の最大の効果かもしれません。当社のような中小企業でもISO認証が取得できたということも、社員の大きな自信につながっているものと感じています。

QMSを構築し、ISO認証を取得することによって、ようやくリスクマネジメントのスタートラインに立てたと思います。高圧ガスを扱う関係上、顧客に対してはもちろんですが、近隣住民に対する安全配慮も不可欠です。今後も様々なリスクに対応するため、業務の更なる見直し、技術の標準化など、「安全・安心を形にする取り組み」を続けていきたいと考えております。


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